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反撃

ないない本社には、ちょっと苦手な親分社員がいる。
その時の気分でやたらと口を出し、些細なことにまで注文をつけたがるので
ひじょ~に動きにくい。 

たまにないない館にふら~っと現れようもんなら、わさびはふら~っとどこかに逃げる。
まるで条件反射。  


週末、ちょっと苦手な親分のいるないない本社での仕事だった。
もはや逃げ場はない。

覚悟を決めて本社に入ろうとすると、さいとが下駄箱の上の靴べらを背中に差して
「おはよ、姉さん♪」 
靴べらを頭にのせて「おはよ、さいと♪」 
挨拶を交わし事務所に入ると親分はまだご出勤されていなかった (´▽`) ホッ

台所で寺のお茶出し準備をしていると、さいとが
「今日○○寺なんですけど、住職は饅頭出しても食べないから手土産渡せって親分から託かってるんですけど、いつ渡したらいいですかね?」 

「いつでもいいじゃん」 

「だって・・  」    

「早めに渡す? 親分の来ないうちに・・」

「親分来たよ。 だから姉さん渡してね・・ ポッ(。-_-。 ) 」  ヽ(・_・;ノドッヒャー


ところ変わればいろいろ変わる。 
ないない館とないない本社でも、式の流れに変わりはないものの、細かいことをいえば違いは大きい。

例えば、おしぼりサービス。
ないない館ではおしぼりサービスというものはない。
ないない本社では、大きなお盆の上におしぼりをのせて、親分が親族にまでおしぼりを配る。

あまり仕事の入らない本社での仕事がまだ2~3回目のさいとは
「姉さん、ここはいつもあれやるの?」 

「なんだかわからんけど、最近やってる」 

へえ~~~

「姉さん、おしぼりってどう出すの?」

「以前はお盆に少しずつのせて渡してたけど、無駄が出るとか言いだして一個ずつ手渡し。
そしたら今度は清潔感がないとか言いだして目の前で袋から出せってことで先っちょだけ袋から出しといて会葬者の目の前で袋から取り出して、どうぞ!って渡してる。 また変わるんじゃないの?」 (´ー`)┌フッ

式も終わり、片付け、食事の準備も終わり、「今のうちにご飯食べてください」の言葉に甘えて
駐車場の車の中で食事を済ませて事務所に帰ると親分から、
「子供さんにどうぞ」と、お菓子をいただいた。

okasi.jpg  




  2ケ。




ramune.jpg  

  おおー!

  大好きなんですクッピーラムネ!!

  ヽ(▽`)ノワーイ♪ヽ(´▽`)ノワーイ♪ヽ( ´▽)ノ



「子供さんにですよ!」って親分の言葉なんか右から左。 
さっそく袋からクッピーラムネを取り出し、
「さいと・・ 何だっけ?わははの豆飛ばすやつ!!」

「えっと・・ ろく~でなしっ♪ってやつ?」 

m9(≧∇≦*)ノ彡☆ブ '`,、'`,、'`,、 ッ!!! それそれ!!


さいととラムネを鼻に突っ込み、
ろく~でなしっ  ろく~でなしっ 
なんてぇ~ひど~い~ オ~ウィっ!   

歌いながら鼻の中のラムネを飛ばし合い、どさくさに紛れて親分めがけてラムネをふんっ! 


ramune2.jpg


 
  


   ちょっとだけ、反撃した気分だった。

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ほんのちょっと大きな式になりそうだった男だらけ館の通夜式。

式場を広げるため、スライド式の大きな扉を開けると出てくる隣の食事室の半分以上を式場の一部として使うことになった。
ぬ~坊と2人で・・・。

長テーブルがずらっと並ぶ食事室。
椅子は全部使わんだろうという事で、奥の方にあった椅子は挟んだままテーブルをずらし、全体を奥へ奥へとおいやった。
一番奥の壁側にあるポットやお茶セットなどが並ぶテーブルの位置は次の日にまたセットするのも大変だし・・ってことで撤去せずにそのまんま。

長テーブルも、たたんで重ねればいいだけなんだけど重いので、なるべくそのままの形で隙間をうめるようにテーブルを壁側に寄せていると、どうもぼこっとテーブル2枚が飛び出る部分ができてしまい、
「このテーブル・・ そこの隙間に横に入らんかなあ?」と言うぬ~坊。
たしかに、微妙~。

「ちょっと、テーブルの上に寝てみて」 

ぬ~坊は、ふだん花を挿す事が多い。
フラワーデザインなどの仕事をしている人が花の長さを決めてカットする時、通常「ものさし」などは使わない。
プランターの幅や切った花の茎、自分の体の一部(広げた手の幅など)を使って長さを決める事に慣れているぬ~坊は、わさびの身長をものさし代わりにしようと注目したというわけ。 

テーブルの上でうつぶせになり、悔しいけどわさびよりテーブルの方がほんのちょっと長いことを確認し、今度は、隙間近くに置かれたテーブルの上に足だけ浮かして寝転んでみると

「おおー!入るわポチ!」 ポチ言うな。
(駐車場で走り回って以来、ぬ~坊はわさびを「ポチ」と呼ぶ)


へたくそなパズル状態でぎゅうぎゅうにテーブルが詰め込まれた部分は屏風で目隠しして、食事室にあった椅子を式場の一部になった場所に並べていると、椅子が足らなくなった。

「足りんな」  ←ぬ~坊

だーかーら、何度も椅子出しとかんでええの? って聞いたのに・・・。

テーブルの上から隙間に入り込み、用なし状態で奥へ奥へと追いやられた椅子をテーブルの上にのせようとしたらテーブルの向こうから取ってくれるはずのぬ~坊が
「便所行ってくる」 と消えた。 

isu.jpg   








おおおーーい、出られんぞ。 

ないない館。

メガネくんがはめていた白手袋に穴が開いていたので、わさびの手袋と交換した。

前に出る事が多い人の手袋から、中指の先っちょがひょっこり顔を出していても、ちょっと格好悪いし。

数分後、「これ・・匂って」  わさびの鼻に自分の白手袋をべちゃっとくっつけてきたメガネ。
「くさっ!」
「やっぱり? 水の腐った臭いがせん?」

ついさっき、焼香台にあった、たっぷり水の入ったプランターを慌てて運んだ時に指を突っ込んだらしい。

じぃーっとわさびを見つめるメガネ。

「お前なあ・・ 」 再び、持っていた穴の開いてない方の手袋を渡した。



数日後、ないない館。

マスタが狭い台所で手を洗おうとした。 手袋したまま・・・。
びちょ。

「あっ・・ 」 

「・・・ ほれ」  差し出したわさびの手袋を、遠慮なく持って行った。



先日の男だらけ館。

イケメンと、法要の時間が過ぎてもなかなか現れない遺族の方を、式場入り口でまだかまだかと待っていたら空から大きな蛾が落ちてきた・・ らしい。

たまたま送迎バスの運転手と話をしていて気がつかなかったわさびの背後から

「取って」

「・・・ 取れよ 」

「むりむりむりむり!!」



ga.jpg  ga2.jpg   


ゴミ箱ってわけにもいかんしなあ・・・。
 

当然、銀行のあとは警察にも行ったわけで・・・。

向かった先は刑事2課。 通されたのは「相談室」と書かれたコンクリートむき出しの個室。

  ke-ji.jpg                     
     ke-ji2.jpg 

出た!! 机の上のトイレットペーパー!  映画やドラマと一緒だね、ばあちゃん♪

机の下からは、雑誌2冊とマンガ1冊発見!

d8921eba.jpg 
ペラペラめくりながら おお!! おおーー! ふつー。

本の裏にはそれぞれ『閲読承認証』なるものが貼られていて、 
「この図書は、本人以外の閲読は、認めない」 
 
  今更認めない・・って、遅っ。。。



「相談室」の向かいには「調理場」  ばあちゃん!きっと麦飯よ!!

腰に細い紐を巻かれ、手錠をかけられたジャージ姿の若い女性が婦人警官と親しそうにお喋りしながら部屋の前を通って行く・・

ば・・ ばあちゃん! 紐!! 腰紐見た? 

見逃したばあちゃん、ちょっとくやしそう。  わさび見た (*`∇´*)v ヴイッ


被害届を作成するため、ばあちゃんから細かい事情を根掘り葉掘り聞いているちょっと年配の私服刑事。
そばにいた若い作業員風の刑事さんは話を聞きながら出たり入ったり。

ばあちゃんが「○○のキャッシュコーナーで・・ 」と言うと、ささーっと出ていき、しばら~くして戻ってくると
「○○の機械は、♯支店の管轄になってます」 とか、「♯支店の親会社が♂支店で・・ 」
ほぉほぉ、銀行の指示で動いたばあちゃんの行動にも、全部理由が必要なのですねぃ。

その後 「入金先の銀行に確認してきます」 と、3枚の『お振込み明細』を持って行った作業員風刑事は、ばあちゃんの話を覆す、重要な証拠を発見してしまった。

銀行でも、そして警察でも、誰もが3度の振込みの順番を

①振込み完了  
②振込み完了  
③携帯の充電切れにより未遂   と思い込んでいたものを

①未遂  
②振込み完了  
③振込み完了    であると、振込み明細を並べ替えたのだ。 

なぬっ!!  飛びついた年配刑事とわさびとばあちゃんに

「ここにそれぞれ、時間が記入されてます」  (ノ´▽`)ノオオオオッ 

「ということは、最初の振込みでばあちゃんは失敗してしまい、2度目と3度目で成功。4度目は振込み途中で携帯が充電切れになり、その分の明細は途中なので出てこなかったというわけですね?」 

「なるほど・・ 」  なるほどって。。。

「何度失敗しても、すご~く親切に教えてくれたんですよ」 ←ばあちゃん

その後作業員風刑事も来なくなり、何度も何度も同じことを確認しながらノートパソコンで被害届を作成していた年配刑事。

小さなコンクリートの部屋に3時間。ばあちゃんは、ほんのちょっと疲れ気味。
わさびもいい加減飽きてきて、思わず「私がやりました」 と言いそうなった。

母親が、振り込め詐欺にあいました。 

社会保険事務所年金課から電話があり、払い戻し分があるので銀行のキャッシュコーナーへ行って手続きしてください・・ って、ここで気づけ!

最近携帯デビューしたばかりのばあちゃんは、携帯片手に近所のスーパーに併設されたキャッシュコーナーへとチャリで行き、指定されたフリーダイヤルの番号に電話をかけて、言われるがままにポチポチとボタンを押し、見事に数十万の大金を3度にわたって送金しようとしていたら、あまりの操作の遅さに携帯の充電が切れて3度目は未遂に終わり、ご丁寧にも近くの公衆電話からフリーダイヤルにかけ直して 「ごめんなさいね、ちょっと充電してくるね」 と伝えて帰宅。
なかなか充電が終わらないのでイライラしながら姉に電話。

「携帯の充電って、どれくらい時間がかかるの?」 

「ばあちゃん、何やってんの?」

「それが、年金の払い戻しでキャッシュカードで手続きを・・」

「 ・・・ あほかーーー!!! 」  

ってことで、偶然休みで家でぼ~っとしていたわさびの元に姉から電話。
すぐに出動せよ!となった次第でありました。   

                   おしまい。

 
終わりません。

無事ばあちゃん家に着いたわさびは、ショック状態のばあちゃんを車に乗せて銀行へ。
姉の指示で、すでに銀行へは連絡済みだったため、窓口終了時間にもかかわらずキャッシュコーナーの電話で「あのぉ・・ ○○支店の○○さんから連絡があったと思うんですけどぉ・・ 」と言っただけで

「裏口からお入りください」      VIP

応接室に通されて、詳しい内容を説明させられていたばあちゃん。
気が動転しているのか、同じ話ばっかり繰り返していて話がなかなか前に進まない。
ばあちゃんが大切に持っていた 『お振込み明細書』 を見ながら

「3枚ってことは3回に渡って送金してますね。 そのうち1枚は未遂ってことで・・・。
 携帯の充電がなくなったのは未遂分の操作中ですな」  などと銀行員とわさびで推理。

姉の指示でばあちゃんから連絡を受けた別支店の銀行員のすばやい対応のおかげで、送金された2回分のうち1回分だけは引き出される前に相手口座を凍結(?)することができ、たぶん大丈夫とのこと。

よかったなあ、ばあちゃん!


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