∴ 内見会

選挙が終わったとたん、ぶへえ～～ってくらいばたばたと仕事が入ってきて、死ぬかと思ったこの一週間・・　きつかった。

先週末、半額館での内見会（遅っ）は予想５人をはるかに超えた８０名近い方々に来ていただき、用意した粗品なくなるんじゃない？ってほどだった。

何度も経営者が変わる、ほんのちょっといわくつきの式場。
今回の内見会は一人でも多くの方に来て頂くことだけを目標にしていたので、結果的にはよかったよかったなんだけど、あまりにもたくさんの方々が来られたので社員だけでは対応しきれず、お葬式の事なんてよくわかってないわさび達までが「この祭壇いくら？」とか、「どの骨壷が人気？」などの質問に応えなければいけなかった。　　わからん・・・。

へらへらと愛嬌だけをふりまきながらくっついて歩いていたご夫婦の奥さんからは「堀ちえみに似てますね」と言われ、喜んでいいのかどうか・・ちょっと悩む。　

たしかに、この日はいつも以上に腫れぼったい目だったかもしれない。　
ほとんど寝ていなかったし。

内見会前夜、いつもとはちょっと違う仕事ということが不安で・・だとか、遠足の前の子供みたいにうれしくて・・・なんてものではなく、すでに布団の中でうとうとしていた時に電話で起こされ、なにやら家でもめたらしい友人が泊まりにやってきたから・・・。

深夜パジャマでやってきた友人は、夜遅くまで起きていた息子に
「どしたんあんた。　まだ起きとるん？」　　←友人
「こっちが聞きたいわ。こんな時間になにやっとんの？」　←息子

などと和やかに会話が続いていたので、わさびは別の部屋に行き、友人のために奥の方にしまいこんである掛け布団を引っ張り出し、よっこらせと抱えて部屋に戻ると、友人は、わさびの布団の中でぐっすり寝ていた。

おまえなあ・・・。

すっかり目が覚めてしまい、ようやく友人の横に潜り込んだのはすでに明け方。
それでも２時間は寝れる・・と思っていたら目覚まし時計より１時間も早く友人の携帯が鳴り、心配した友人の家の方からの電話で起こされた。


真矢みきが、堀ちえみになった瞬間だった。