∴ １７歳の母

出棺後、斎場にはついて行かず、小さな子供２人と一緒に残っていた若い女性がいた。
どうやら、妊娠中。

部屋の中だけで走り回る子供は放っておいてもいいけど、この派遣先には急な階段があり、控室は２階。

子供達は２人とも、自分で扉を開け、勝手に外に出て行ってしまう。

その度に若い母親は、大きなお腹を抱えてついていく。

控室で食事の準備をしながら、しばらく一緒に遊ぶことにした。

４歳の女の子と３歳の男の子。　　

かわいいですね。　と言うと、「私ね、１４歳の母じゃないけど、１７で子供生んだんよ」

へえ～～～　早っ！　　

１６で妊娠、１７で出産、１８で２人目出産、そしてお腹にもう１人。

お腹を撫でながら、「この子産んだら、頑張って働かんとね」と言うこの女性に、
思わず「そんなに早くから苦労せんでもいいのに・・」と、親でもないのに出た言葉。

返ってきたのは、　「大変じゃないよぉ。楽しいよ」
何言ってんのおばちゃん・・　とでも言うかのように、かる～く笑い飛ばされた。　

会食が始まり、しばし部屋から退散して、終わった頃に様子を見にいくと
さっきの若い母親がテーブルの上をきれいに片付けてくれている。

「うわ～！ごめんね～」　　慌てて片付けに加わると
「え？いいよいいよぉ～　」　
こんなの・・　当たり前じゃん！！　みたいな態度で、大きなお腹でテキパキ動く。　　

娘に、爪の垢でももらえませんか？　って言いそうになったが、
娘が・・１６で妊娠・・　

　 ((((;゜д゜))) ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ   　想像したくない。。