∴ 続き

勢いよく車の前で　大！　となったのはいいけど、対向車線の車がどんどん流れ出し、なかなかタクシーも進むことができない。

わさびが止めてる方の車の１台・・紺色の車が車線変更して先頭にやってきて
「どけ！　どかんかいっ！」って・・　いぢめる。。。　　。・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・。　

タクシーが全部出ると、一斉に前に進もうとする車達。。
どんなに小さな自分を大きく見せて「とまれ！」の合図を出していても、ずらっと並んだタクシーがいなくなれば、ちと寂しい。。

「見えないかもしれませんけどね、あっちの方で自家用車が１台出るんです」　を伝えるべく
人差し指１本を突き出し、道路の真ん中で　ぺこぺこ頭を下げて左右に移動しながら
声のない　「あと１台！　あと１台だけご勘弁！」　を繰り返した。

でもなぜか、斎場行きの自家用車は・・　いつの間にか２台に増えてるし・・・。

２台だと知っていたら、間違いなく人差し指と中指で、ピースピース♪って思われてたに違いない。　あ～よかった　　ε-(´・｀) ﾌｰ

実は、親族からの突然の要望で１台から２台に増えた自家用車の対応をしていたＭ爺こそが、この時わさびがいる場所で車を止めているはずの人物。

もう一人爺がいるけど、その爺は出棺直前に一足先に斎場へと出発することになった。　

一つ何かが崩れると、どんどんいろんな事がおかしくなる。

斎場行きの全ての車が出発し、道路から逃げるようにどいて「ごめんなさ～い」と通り過ぎる車にぺこぺこ頭を下げていると後ろでくすっ・・くすくすっ・・　　
笑っていたのは同じ派遣の司会さんだった。

「わさびさんみんなにすごい睨まれてたよ～　ぶははははは」　　　　・・・。　



そして同日行われた初七日法要。　
予定時刻になってもなかなか現れないお寺さんを入り口の外で待っているとようやくお寺さんが車で到着。

「ごめん！　忘れ物したから取りに帰るわ！」　と言い残し、去っていった。　

わざわざ到着して報告せんでもよかろうに・・・。