中学生の時、顔にちょっとだけ大きめのホクロのある女の先生がいた。
顔のどこにあったのかは忘れたけど。
その先生が初めて友人の家を訪ねた時、友人は留守で、留守番していた子供が対応。
自分の名前も告げずに帰宅し、数時間後その友人から電話。
「なんでわかったの?」と聞くと、子供が「顔のここにホクロがあった」と言ったらしい。
どんな人だった?と聞くと、大人は全体のイメージを伝えようとし、ポイントになるものはあまり見てないことが多く、それに対して子供は、その人の特徴になるものだけは見逃すことがなく、その部分だけが記憶される。と、話してくれたことがある。
先日の半額館での初日の通夜式には小さな子供が数人いて、あっちこっちでうろちょろうろちょろしていた。
その中の一人、絵を描くのが大好きな3~4歳の女の子がいた。
控室にあったメモ用紙にボールペンで丸をいくつか描いて「これお母さん。こっちがたっくん」と何枚も見せてくれる。
たっくんはちょっと太った男の子だったのでまん丸。
お母さんは細長い丸に針で突き刺したような・・たぶん髪の毛。 うまいうまい。
「おばちゃんおらんの?」 「ええ? おばちゃん?」
「うん!このおばちゃんも書いてよ」 と自分を指さして言うと 「いいよ」
しばらくして、控室に入ろうとしたおばちゃんわさびに、使用済みメモ用紙をたくさん抱えたその女の子が、半分泣きそうな顔で駆け寄って来た。
「かみがなくなっちゃった~」 (゚∇゚;) ドキッ!
思わずちょっとだけなくなっちゃた部分を手で隠す。
「お・・おばちゃんちゃんとあるよ」 と言うと 「ううん。ぜんぶなくなっちゃたん」
ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 全部とな!
すると、女の子のお母さんがやってきて 「いっぱい書いたからもうええでしょ」
「やだやだ、もっと描く~」 あのぉ。。。 紙・・ ですか?
よかった~ ε-(´▽`) ホッ